老朽化が进む大型ビルの省エネ、京都駅ビルによる抜本的な施策とは?
305万円削减
の见积もり実绩!i算出方法:2025年4月1日?6月30日に当社が成约に至った案件に対して提示した见积もり试算の年间削减额の平均値。 実际の请求额は使用量?契约条件?料金改定?燃料费调整额?再エネ赋课金等により増减し、削减を保証するものではありません。
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- 更新日
- 2020年3月10日
京都の玄関口である京都駅に直结する「京都駅ビル」。ホテルや饮食店、剧场などを含むこの大型商业施设の建筑が企画されたのは、バブル真っ只中の时代でした。
エネルギーは使えるだけ使うという当时の空気の中で、建物としての省エネ性能に大きな注意が払われることはありませんでした。
しかし京都駅ビルが竣工した1997年には、温暖化防止に向けた取り组みを定めた京都议定书が採択。时代の风向きが大きく変わります。
さらに2000年に建筑基準法が改正されたことで、同法の构造基準に満たない当时の京都駅ビルは、増改筑などをする际に必要な申请をそもそも提出できない事态に陥ってしまったのです。
建物の性能と社会から求められる要件とのギャップがどんどん広がっていきました。
「このままでは京都駅ビルが化石化してしまう。何とかしたいと思いました」。
京都駅ビル开発株式会社の高浦敬之氏(管理部部长)は、2018年度の省エネ大赏を受赏した施策に着手したモチベーションについてこう语りました(贰狈贰齿2020のセミナーにて)。

京都駅ビル开発株式会社の高浦敬之氏
高まる颁翱2削减目标
高浦氏が率いるプロジェクトチームが、京都駅ビルの老朽化対策?省エネ改修に着手したのは2010年のことです。
前年に京都市が环境モデル都市に认定されたことで、颁翱2排出量の削减目标が格段に高くなっていました(60年间で温室効果ガス60%减)。
しかし当时の京都駅ビルによる颁翱2排出量は年间で约4.8万トン。これは京都市全体の0.72%を駅ビル1栋だけで排出していたことになります。
空调や热源システムなどの设备を単に入れ替えるだけでは达成が困难だと予想されたため、より抜本的な手段を取ることにしましたた。
それが「コミッショニング」と呼ばれる手法をベースにした省エネ改修です。
コミッショニングとは?
既存ビルのコミッショニングでは、まず専门家に依頼して透明性高く彻底して现状のビルの运用性能を调査?分析します。
京都駅ビルの场合は、プロジェクト开始时点で竣工から10年以上経っていたため、叠贰惭厂を通じて一定のデータが溜まっていたのが幸いしました。
さらに正确な现状把握を元にして、改善に向けたビルオーナーとしての要件定义や改修工事の设计?施工、竣工后の运用プランなどを検讨していきます。
具体的には次のようなフェーズで进めていったという。
- 调査?分析フェーズ(2010年)
- 基本?実施设计フェーズ(2011~14年)
- 施工フェーズ(2015~16年)
- 机能性能确认?适正化フェーズ(2016年~现在)
「従来の建物は一度建てたらそれで终わり。スクラップ&ビルドが基本的な考え方でした。そうではなく今回は建てた后も性能を向上させつつ丁寧に使い続ける”100年建筑”の思想がベースにあります」(高浦氏)。
つまりさまざまな外部要因によって进行していた京都駅ビルの「化石化」を食い止める试みです。
「ワンチーム」での连携省エネがカギ
今回のプロジェクトの特徴は、発注者である京都駅ビル开発と発注者が委託したコミッショニング管理者、ならびに设计者?施工者?运転管理者という异なる役割のプレーヤーの混合チームで成し遂げたという点です。
コミッショニング管理者が各プレーヤーを统括し、いかに効果的に効果的に连携させるかが成功のポイントになりました。

そこで重要になるのが、それぞれのプレーヤー同士の関係性です。
「仮に発注者の下に设计者と施工者がいるという従来の上位下达构造では、今回の成果は絶対に出なかったでしょう」(高浦氏)。
縦の関係が残ったままでは、関係者の立场や力関係、损得勘定などによって物事が决まってしまうからです。
そうではなく関係者がそれぞれの力を纯粋に出し切ることで、より优れたアウトプットを目指せる环境を整えようとしました。
そこで重要な役割を担ったのが、建筑设备の専门家で构成されたコミッショニング管理チームだといいます。狈笔翱法人建筑设备コミッショニング协会に委託することで编成された第叁者组织です。
京都大学の吉田治典名誉教授を中心とするこの组织が、それぞれのフェーズにおける改修方法の検証やアドバイスなどを担い、かつ意欲的に新しい方策を提案する雰囲気を作って精度の高い省エネを成功に导きました。
「今回はコミッショニング管理チームが主宰する委员会が议论をリードしてくれました。ただ决して上から目线でものを言うのではなく、データを元に皆が纳得しながら议论ができました。駅ビルの环境负荷を削减するためにはこうするべき、と言う合意形成ができたのが良かったです」(高浦氏)。

出典:
「今回のプロジェクトは関係者が力を出し切ることができた。昨年の流行语でいうと”ワンチーム”の状态です」と高浦氏は続けました。
“请け负け”をなくす、叁方良しを重视
役割が异なるプロジェクト関係者たちがそれぞれの力を発挥できた要因として、「叁方好し」の考えを重视した点が大きいといいます。
「“请け负け”という言叶がありますが、一般的な建设工事では谁かが泣いて谁かが笑う、ということが多い。そういった日本の良くないシステムを踏袭するのではなく、“叁方好し”の精神を重视しました」(高浦氏)。
筋の通った削减目标を含めた発注者の要件(翱笔搁)を明确にしたことで、设计者はより的确な省エネ设计の内容をまとめることができます。
さらに技术提案の内容を専门的な観点で精査?评価できるコミッショニング委员会の存在によって、施工者にとってより质の高い提案をするインセンティブになるのです。
施工者や设计者にとって质の高い仕事をできる环境があれば、発注者である京都駅ビルは、性能保証がなされた优れたアウトプットを享受できる、という流れです。
ただその际に费用の増加が悬念されがちだが、高浦氏はこう述べます。
「良い仕事には时间と手间がかかります。今回は出してもらった见积もりを値切ることなく払いました。はっきり言って设计费用やコミッショニング费用は、工事费の水準と比べるとそこまで高くありません。そこをケチらず奋発してきちんとしたアウトプットを作ることが、最も贤いお金の使い方だと思います。」
「必要な费用は、メリットを享受するものが负担する」という考えでリスクを引き受ける姿势を京都駅ビル开発が示したことも、関係者たちが安心して取り组める环境づくりに寄与したといいます。
1次エネルギー30%削减に成功
こうしたコミッショニング手法を通じて、京都駅ビル开発株式会社らは従来の蒸気主体のシステムの代わりに、より高効率な多种の热源机を导入しました。
运用改善や热源机の最适制御も新たに开発。さらにクラウド型の叠贰惭厂を採用したことで、远方にいる技术者がデータを元にした検証と最适化を実施できるようになりました。
しかも365日24时间営业する駅ビルの稼働を止めることなく、建设时とは全く违うシステムに入れ替えたのです。
结果的にビル全体の1次エネルギーを约30%削减することに成功。改修対象である热源に限っては、60%もの削减率を达成しています。
エネルギーコスト削减による経済効果は、年间5亿9000万円に上ります。改修费用の全额は约73亿円。このうち设备の老朽化への対応费用を除いた省エネ投资33亿4000万円の投资回収年数は5.7年といいます。
さらにこうした削减数値については、竣工后に毎月の叠贰惭厂データを追跡することなどによって、実际に性能达成されたことを确认しています。
つまり「嘘のない省エネ」(高浦氏)を実施したというわけです。
また一度改修して结果が出たら终わり、というわけではありません。
「竣工してから3年间は毎月のエネルギー消费を追跡?チューニングしていきました」(高浦氏)。
今回のプロジェクトが完了した段阶で、エネルギー消费効率(颁翱笔)は1.47に改善したが、これをその后の3年间で1.64と、12%引き上げています。
「我々は凄いことを成し遂げた。だから次の人がそれを引き継いでいくのだというのはすでに守りの姿势になっていて、引き継がれず风化するのみです。新たなチャレンジを継続し、京都駅ビルの化石化を阻止し続ける姿势が、今回の成果を风化から守ることに繋がると思います」(高浦氏)。

さらに10年后に别の担当者が再度改修を実施する际も、今回のコミッショニングの取り组みを当たり前に実施できる环境を整えていきたいと话しています。
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