増えない水素ステーション、燃料电池车の普及、水素社会の実现に大きな壁【エネルギー自由化コラム】

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水素は「究极のクリーンエネルギー」といわれ、次世代エネルギーの本命としてしばしば名前が上がってきました。しかし、水素社会の象徴ともいえる燃料电池自动车(贵颁痴)の売れ行きは伸びていません。燃料を补给する水素ステーションの数が全国で100カ所にも及ばないからです。経済产业省や地方自治体は建设费を补助するなど推进に力を入れていますが、本当に水素社会はやってくるのでしょうか。
神戸では市长も出席して新ステーションを歓迎

敷地面积は约300平方メートル。散水设备を屋上に设置するなどコンパクトにまとめ、国内最小クラスの水素ステーションとなりました。土地の确保で制约が出やすい大都市向けに工夫を凝らした施设です。建设费は约5亿円。経产省と神戸市が半额以上を补助しました。
神戸市内で走行している贵颁痴はまだ20台足らず。频繁に利用されているわけではありませんが、开业直前の式典には久元喜造神戸市长も出席し「贵颁痴の普及はエネルギー源を多様化するために意义がある」などと歓迎の声を上げました。
兵库県内はまだ2例目、水素社会に程远い现実
日本エア?リキードがこの场所に设置したのは、市中心部の一角を占めるだけでなく、近くを国道2号线や阪神高速神戸线などの干线道路が走り、中国、四国方面との交通の要衝に位置するからです。
ところが、ここが神戸市で初めての水素ステーションになるのです。兵库県内でもガス大手の岩谷产业が2014年、尼崎市に设けた水素ステーションに次ぐ2例目。神戸市の人口は150万人を超え、兵库県南部は阪神工业地帯の中核に位置づけられるのに、水素ステーションの数は寂しい限りです。
神戸市は2015年、「水素スマートシティ神戸构想」を掲げ、水素エネルギーの利活用促进に力を入れていますが、水素ステーションに限れば、十分な成果を上げられていないようです。
量产型の燃料电池车、贩売は振るわず
トヨタが量产型としては世界初のセダン型贵颁痴「ミライ」を発売したのは2014年末。走行时に二酸化炭素など排ガスを発生しないエコカーとして注目を集め、贵颁痴が低炭素社会実现の切り札ともてはやされました。
电気自動車(EV)が外部から电気を充電して走行するのに対し、FCVは内部で水素と酸素を反応させ、电気を生み出して走ります。航続距離は東京から大阪へ到達できる600キロ以上。日産「リーフ」などEVの300キロ前後よりはるかに長く、水素の充填に必要な時間もガソリン車並みの約3分。性能の高さにも世間の注目が集まりました。
しかし、ミライの6月末现在の国内贩売台数は约1,700台。ホンダが2016年からリース贩売する「クラリティフューエルセル」も6月末现在で160台ほどにとどまっています。メーカー希望小売価格がミライで720万円以上と高额なことも大きな理由でしょうが、燃料の水素を补给する水素ステーションの整备が进んでいないことが最大の原因です。
圧倒的に不足する水素ステーション

しかし、トヨタ自动车によると、全国に设置された水素ステーションの数は90カ所ほどにとどまり、现在建设中のものも含めてざっと100カ所という状态です。しかも、设置场所はトヨタの本拠地である爱知県に16カ所、东京都に13カ所、神奈川県に12カ所など一部地域に集中しています。
| 都道府県 | 个所数 | |
|---|---|---|
| 开设済み | 开设準备中 | |
| 北海道 | - | 1 |
| 宫城県 | 1 | - |
| 福岛県 | - | 2 |
| 茨城県 | 1 | - |
| 埼玉県 | 8 | - |
| 千叶県 | 3 | - |
| 东京都 | 13 | - |
| 神奈川県 | 12 | 1 |
| 山梨県 | 1 | - |
| 静冈県 | 2 | - |
| 爱知県 | 16 | - |
| 岐阜県 | 2 | 3 |
| 叁重県 | 2 | - |
| 滋贺県 | 1 | - |
| 京都府 | 2 | - |
| 大阪府 | 7 | - |
| 兵库県 | 2 | - |
| 冈山県 | 1 | |
| 広岛県 | 3 | - |
| 山口県 | 1 | - |
| 徳岛県 | 2 | - |
| 香川県 | 1 | - |
| 福冈県 | 9 | - |
| 佐贺県 | 1 | - |
| 大分県 | 1 | - |
出典:トヨタ自动车ホームページから笔者作成
北海道と福岛、冈山両県では设置準备が进んでいますが、この3道県を含めた25道県では今のところ、1カ所も水素ステーションがありません。购入しても水素の充填场所がないとなれば、消费者がためらうのも当然でしょう。
1施设4~5亿円、高额の整备费用が建设の妨げに
业界団体の水素供给利用技术协会は水素ステーションが増えない理由として、整备费用の问题を挙げました。标準的な规模の水素ステーション整备费用は一般に4~5亿円とされています。ごく小规模のものでも推定1亿円以上。1亿円余りとされる通常のガソリンスタンドに比べ、はるかに高いのが现状です。
ガソリン车はたくさん走っていますから、集客さえできればすぐに利益を上げられます。これに対し、贵颁痴はその地域で一定数の普及が実现するまで利益を上げることができません。このため、业者が整备に二の足を踏んでいるのです。
水素供给利用技术协会は「水素ステーションの増加が贵颁痴普及のカギを握るのは事実だが、整备はまだ始まったところ。地道に増やしていくしかない」と対応に苦虑した口ぶりです。
徳岛県は移动式ステーションで悬命に笔搁

徳岛県は徳島市に水素ステーションが2カ所ありますが、四国太陽日酸の移動式ステーションを各地に走らせ、FCV普及のPRを進めています。11月には県南部の美波町で水素充填を実演、住民らにFCVを説明しました。
徳岛県環境首都課は「FCVは究極のエコカー。県内ではまだ知名度が低いので、どんどんPRしていきたい」、四国太陽日酸は「各地のイベントなどに移動式ステーションを出し、アピールしていく」と語りました。
东京都は产学官の推进チームを立ち上げ
东京都は2030年を目標に都内に150カ所の水素ステーションを整備し、約20万台のFCVを走らせる目標を打ち出しています。11月には、産学官連携の推進チームを立ち上げ、111の自治体、企業、大学などが連携することを決めました。
福岛県は経産省とともに、再生可能エネルギーを生かした二酸化炭素ゼロの水素製造実証実験を2020年までに始める計画。順調に進めば東京五輪に福島産の水素が供給されそうです。
神戸市は12月に水素を燃料とする燃料电池バス(贵颁バス)の试乗会を実施、市中心部を走らせました。试乗会には市民ら约130人が参加し、乗り心地を味わいました。神戸市环境贡献都市课は「市民らが水素エネルギーを身近に感じてくれた」と喜んでいます。
梦の実现へ试される日本人の知恵
エコカーでは、贰痴がひと足早く普及し、贵颁痴以上の注目を集めています。しかし、贰痴普及の加速で2040年に世界の电力消费の8%を贰痴充电が占めるという试算も出ています。电力不足から火力発电所が大量に増设されたのでは、それこそ本末転倒です。
水素社会が実现すれば、太阳光など再生可能エネルギーで作った电力を使い、水からエネルギーを生み出すことができます。エネルギーの多くを输入に頼っている日本にとって、大きな梦といえるでしょう。このため、バルブ?システム机器のキッツは安価で建设できる水素ステーションの开発に着手しています。
政府は东京五轮をきっかけに水素技术を広げ、世界にアピールする考えです。コストの壁を乗り越え、どうやって水素ステーションを普及させるのか、水素社会の実现に向けて日本人の知恵が试されているようです。

