米国产シェールガス、ガス大手が相次いで输入に踏み切るそのワケは【エネルギー自由化コラム】

この记事の目次
东京ガスが米国本土からシェールガス由来の液化天然ガス(尝狈骋)の输入を始めました。2019年以降、大阪ガスや东邦ガスもこれに続く见通しで、国内のガス大手がそろって米国产シェールガスを導入することになります。調達先の分散で価格高騰のリスクを抑えるのが主な狙いで、一時は資源価格の低迷から米国产シェールガスの割高感が増していましたが、原油価格の上昇で割高感が消えつつあることもプロジェクトの追い風となりそうです。
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东京ガスと関西电力は尝狈骋调达で协力関係を结んでいます。ともにコーブポイント尝狈骋で调达しますが、関西电力の需要が少なく、东京ガスの需要が多ければ、関西电力が调达した尝狈骋であっても东京ガスが受け入れます。スワップと呼ばれる取引です。
中東やオーストラリア産は輸出先を変更することが簡単にできません。仕向地条項といって、荷揚げ場所が固定されて第三者に転売を認めないことが契約に盛り込まれているからです。しかし、米国产シェールガスにはこの条項が入っていません。これを利用して関西電力が調達したLNGをスワップしたわけです。
东京ガスは年间140万トンを输入
コーブポイント尝狈骋は4月に商业运転を始めたばかり。住友商事の100%子会社であるパシフィック?サミット?エナジーが全米から调达したシェールガスを液化加工しています。
東京ガスは20年間にわたって年間約140万トン、関西電力グループは年間約80万トンを輸入する計画です。東京ガスには5月の輸入第1弾に続き、1カ月に1回程度のペースでLNG船が各地のLNG基地に米国产シェールガスを荷揚げしています。
东京ガスの输入第1弾が関西电力とのスワップとなったことから、今后东京ガスが调达した尝狈骋が関西电力に融通されることになります。
英国のセントリカともスワップで协力
东京ガスは関西电力以外ともスワップで协力を进めます。その例が英国のエネルギー大手セントリカで、2016年に相互协力に関する协定を结びました。セントリカは全世界约2,840万件の需要家に电力、ガスを提供しており、英国最大のガス事业者です。
東京ガスが米国产シェールガスを欧州に輸出する代わりに、セントリカがアジア太平洋産のLNGを東京ガスに引き渡す約束です。東京ガスは首都圏の都市ガス需要が増す時期に合わせ、より多くのLNGを引き取る考えを持っています。
仕向地条項を契約条件としない米国产シェールガスの生産増大がLNG市場の取引慣行に影響を与え、マレーシアのペトロナスなどアジア太平洋の企業も柔軟な契約を認めるようになってきました。東京ガスは「このような連携を通じ、LNGの安定確保と原料調達費の低減に努めたい」としています。
シェール革命で米国产の生产量が急増
シェールガスは页岩(けつがん)と呼ばれる堆积岩层から採取される天然ガスです。页岩は非常に粒子が细かく、液体や気体を通すすき间がほとんどありません。埋蔵场所も1,500メートル以上の深い场所に多く存在しています。
このため、资源回収に高度な採掘技术が必要で、生产量が限られていました。しかし、2000年代に入って採掘技术が确立されたことから、米国で本格的な生产が始まり、2012年から一気に生产量が増えました。これがシェール革命です。
米国はペンシルベニア州やテキサス州などに有力なシェールガス田があり、世界トップ5に入る埋蔵量を持つと推计されています。米国エネルギー省のまとめでは、2016年の天然ガス生产量のうち、约半分の3亿4,000万トンをシェールガスが占め、今后さらに拡大が见込まれています。
- 中国 31.6
- アルゼンチン 22.7
- アルジェリア 20.0
- 米国 17.7
- カナダ 16.2
出典:国连贸易开発会议报告书(2015年9月现在)
財務省貿易統計によると、日本のLNG輸入量は2016年度で8,475万トン。輸入先は2,350万トンのオーストラリアを筆頭にアジア太平洋、中東、ロシアが中心ですが、ここへ米国产シェールガスが加わるわけです。米国产シェールガスの輸入は2017年から始まり、東京電力カフュエル&パワーや中部電力が出資するJERAが第1号です。
| オーストラリア | 2,350 |
| マレーシア | 1,555 |
| カタール | 1,191 |
| ロシア | 771 |
| インドネシア | 665 |
| アラブ首长国连邦 | 486 |
| パプアニューギニア | 411 |
| ブルネイ | 404 |
| オマーン | 253 |
| ナイジェリア | 180 |
出典:财务省「贸易统计」
原油高腾に振り回されない価格设定が魅力
米国产シェールガスは転売が可能なこと以外にも他のLNGと異なるメリットがあります。価格の決め方もその1つです。中東やアジア太平洋地域産の長期契約は原油価格に連動し、100万BTU(英国熱量単位)のLNGに対し、1バレル当たりの原油価格の11~14%程度を米ドルで支払っています。
これに対し、米国产シェールガスは「ヘンリーハブ」と呼ばれる米国内の市場取引に連動した価格指標で価格が決まります。揺れ幅が大きい原油価格に振り回されることなく、安定した取り引きが可能になるのです。
米国产シェールガスは特殊な採掘技術が必要なため、一定のコストがかかりますが、原油連動型のLNG価格と比べると、原油価格が1バレル60ドルを上回れば、米国产シェールガスが割安になる可能性が高く、60ドルを下回ると割高になるとされます。調達するLNGの価格設定が分散されることで高騰のリスクを低減できるわけです。
原油価格が1バレル100ドルを超えていた2014年には、米国产シェールガスへの期待が高まっていました。その後、原油価格が低迷していましたが、ここにきて1バレル70ドル前後まで上昇、再び米国产シェールガスへの期待が高まりつつあります。
大阪ガス、东邦ガスも近く输入を开始する予定
大阪ガスは米国テキサス州のフリーポートLNGから、2019年度にも米国产シェールガスの輸入を始めることにしています。年間200万トンを超す契約を結び、自社で使用するだけでなく、海外にも販売する考えです。
当初は2018年度中の输入を计画していましたが、2017年の大型台风の影响で尝狈骋基地建设が遅れ、计画を见直しました。大阪ガスは「今后、シェールガス由来の尝狈骋について活用方法を模索していきたい」と前向きに语りました。
东邦ガスは2016年、叁菱商事の100%子会社ダイアモンド?ガス?インターナショナルと売买契约を结び、2019年から19年间にわたって米国ルイジアナ州から年间约20万トンのシェールガスを输入します。东邦ガスは「エネルギー确保の安定に向け、调达地域や価格设定、契约形态の多様化を図りたい」と理由を説明しています。
日米通商问题の缓衝材としても期待
シェールガスの输入は日米関係にも好影响をもたらしそうです。世耕弘成経済产业相は2017年10月、东京都内で开かれた「尝狈骋产消会议2017」でアジアの尝狈骋市场を拡大するため、官民挙げて100亿ドルの経済支援を约束しました。
日本として関连インフラの输出や尝狈骋の安定调达というメリットがある一方、米国は尝狈骋の输出先を确保できます。6月から石油天然ガス?金属鉱物资源机构がアジア各国の政府関係者向け研修を开くなど取り组みが具体化しています。
保护贸易策を取るトランプ政権の登场以来、日米通商问题が浮上していますが、米国产シェールガスの输入はガス大手のメリットだけでなく、日米関係の缓衝材の役割も果たしているわけです。

